「ストレッチ」というと筋肉をギューッと伸ばすというのが

共通認識としてイメージされています。

もちろんその筋肉を伸ばす方向に動かしていくことも大切ですが、

反対の縮める動きも同じくらい大切です。

筋肉には「拮抗筋」といって、伸びる筋肉の裏側には縮む筋肉があり、

その両方の筋肉がちゃんと働かないと身体は思ったように動きません。

例えば「肘を曲げる」という動作は、力こぶの方は縮んでいますが、

力こぶの反対側（二の腕の振袖とか言う部分）は伸びています。

「縮む」と「伸びる」はセットです。どちらか一方が働かないと肘は曲がりません。

肘を曲げる動作に関して言うと、力こぶを作る側を「縮めよう！」と意識しがちですが、この時に振袖側を「伸ばすぞ！」と意識すると、さらに肘が曲がる感覚が得られると思います。

アキレス腱伸ばしでしたら、相対して縮む筋肉はスネの筋肉なので、スネ側をゆっくりと縮めていってください。

この感覚を日常生活の動作で取り入れられると、身体の負担の軽減に繋がることもあります。

ストレッチの習慣がある方は、伸ばしている筋肉に相対する筋肉を縮める意識も取り入れると、新鮮な身体感覚が得られると思います！

（※縮める時はジワーッとゆっくりやらないとつりやすいので注意です！）