少し前に、新型コロナワクチン接種後の肩の痛みについて書きました。
（ブログ記事：影響あると思うけど・・）

この肩の痛み、おそらくSIRVAと呼ばれている症状ではないかと。

SIRVA（Shoulder Injury Related to Vaccine Administration）

2010年ごろからアメリカで報告があって以降、世界で症例が上がっているようです。

三角筋の内側にある滑液包内に注射することで、物理的な刺激なのかワクチンの刺激なのかは不明ですが、不具合が起きるというものです。

とにかく肩の筋肉内で炎症が起き、その影響で新たな血管や神経ができて発痛物質を出したり、内圧を高めることで痛みを出すというメカニズムのようです。

これって、症状もそうですけど痛みの原因も四十肩・五十肩とまったく同じです。

四十肩・五十肩も未分化の血管や神経の発生（場合によっては石灰化）で痛みがでますから。

で、病院によってはこの新たに生まれた血管を、カテーテルで治療できるようです。
リスクはありますが（どんな治療でもあります）期待値高そうです。

SIRVAでなくても、通常の四十肩や五十肩もカテーテル治療は、個人的には好印象です。

ただ、保険適用外で高額なのがネックですが、QOLを脅かす強い痛みや可動域制限のことを考えたら、アリな治療法だと思います。

当院にも四十肩や五十肩の方がいらっしゃいますが、固まってしまっていたらちょっとお手上げです。（時間をかけるしかありません。。。）

SIRVAという病名、今回の新型コロナワクチンで日本でも広く知られることになるかもしれませんね。。。