たとえば腰や首が痛くなって、自分ではどうしようもなくなったらどこ行きますか？

いろいろな選択肢があると思います。

・病院（整形外科）
・整骨院、接骨院
・鍼灸院
・整体院
・マッサージ店

などなど。

 

ウチに来られた方から、

「どこに行ったらいいのかわからなかった」

と聞くことがままあります。

 

当院の考え方としては、

大ざっぱに言うと

ケガは整形外科（医療機関）へ、それ以外は整骨院や鍼灸院、整体院などでOKという感じです。

整骨院（接骨院）でも脱臼・骨折・打撲・捻挫の応急処置はできますが、X線検査などの精査ができないので直に整形外科に行くことをお勧めします。

こう言うと、整骨院（接骨院）は骨接ぎじゃねーのか！整復しないなら看板下ろせ！と言われそうですが、

とくに当院においては圧倒的に経験値が少なく、レントゲンなど使えない、しかも骨折や脱臼は麻酔下の方が術者・患者両者にとって安心安全と考えています。

 

当院は開業15年間で3件の肘内障、1件の陳旧性肩関節脱臼の整復経験のみです。

肩関節脱臼は陳旧性じゃなかったらかなり厳しかったと思われます。。。

代々続いている接骨院などには骨折や脱臼の患者さんがいまだに来るようですが。

 

開業前に勤めていた整形外科でも、骨折は月数件、脱臼は年間数件程度でした。（高齢者の病的骨折やいつの間にか骨折は除く）

おそらく総合病院に行く方が多いのでしょう。

勤めていた整形外科で、たまに骨折・脱臼の補助に入らせてもらったりしましたが、麻酔があると楽だよなーというのを実感しました。

その他、出血を伴う症状は言わずもがなです。病院に行きましょう。

 

で、ケガ以外はその他のところでーと言うことですが、

「ケガ以外」と言うのは転んだとか高いところから落ちた、などはっきりとした原因がないのに症状が出ている、という意味です。

 

そういう場合は、ほとんどが筋肉や筋膜の痛みです。

正直整形外科では、それ系が苦手な印象を受けます。どうも椎間板やら軟骨、骨のカーブなどに目が行ってしまいがちです。

パッとしない電気治療やウォーターベッドで良くなる人は、お風呂にゆっくり浸かってよく寝れば治るレベルです。

パッとしない電気治療と言ったのは、除痛効果のある電気治療もあるけど、一般的な整形外科ではまず使われていないからです。

 

こうやって言い切れるのは、ヘルニアとか軟骨のすり減りが原因と言われていても、ストレートネックだからと言われても、施術で良くなっている人をたくさん見てきたからです。

これに関しては経験豊富です(笑)

もはや整形外科とそれ以外（整骨院や整体院など）は別ジャンルと捉えた方が良いと思います。

 

まとめると、

・原因のはっきりしない場合→筋・筋膜系由来の痛みなので整骨院（接骨院）や整体院などへ

・原因がはっきりしたケガ（出血あり）の場合→整形外科（医療機関）へ

 

ただし、慎重にいくなら感染症や腫瘍、リウマチなどの疑いを消すためにまず病院で検査を受けてから他に行くことをお勧めします。

また、薬が欲しい方や動くのもままならない強い痛みがある場合も医療機関に行きましょう。